タコ壺漁
(松山地区)
タコ壺漁は、松山市、温泉郡島嶼部(とうしょぶ)、伊予郡松前町周辺で行われています。漁期は4月〜11月頃ですが、二神島のように4〜9月のように協定している組合もあります。砂泥地が好漁場ですが、小石交じりの所もよく獲れます。
この漁は500m余りのロープに約50個のタコ壺をつけたものを、15〜16本ほど海に仕掛けて、タコ壺にもぐりこんだタコを捕らえるものです。通常は投入後一日おいてローラーで引き上げます。夜行性でカニ、エビ等を好み、餌は巣穴や手近な穴で食べる、というタコの習性を利用した漁法です。
タコ壺の中に獲物がいると、ずっしりとした手応えがある
出漁前のタコ壺の点検も欠かせない
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タコ壺漁で獲れる主な魚(松山地区)
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タコ
タコは頭足類八腕目の軟体動物で、東北地方から四国、九州にいたる各地の浅い海の岩礁に生息しています。頭のように見える丸い部分が胴で、この中に内臓が入っています。胴と足の間の目のある部分が頭で、大きいもので全長60cmくらいまで成長します。 タコは夜行性でエビ、カ ニ、貝、魚などを巣穴や手近な穴で食べます。