愛媛の水産
大中型まき網(宇和島地区)
夜間に集魚灯をつけてアジ、イワシなどの回遊魚を捕獲する
 まき網は、イワシ・アジ・サバなど魚群を網で取り巻いてその範囲を狭め、網の底を締めて捕る漁法です。操業する船の数によって一艘まき網、二艘まき網に分かれ、40t以上の網船を使用するものを大中型まき網漁業と呼びます。
 現在実際に操業されている網船はほとんど69t型で、灯船、網船、運搬船にあわせて30人程度が乗り組みます。漁場は、佐田岬半島までの宇和海で、南は高知県、西は大分県との漁業協定で規制されています。操業は夜間が中心ですが、日没や日の出前後に集魚灯を使用せずに操業することもあります。
漁の成否を握る魚群探知機
巨大な網の修理も必要な作業

大中型まき網で獲れる主な魚(宇和島地区)
アジ
 青黒色の背と、銀色から黄色がかった白っぽい色の腹をしているアジは、大きなものは全長40cmに達します。体の横に、ゼンゴと呼ばれる硬いトゲのようなウロコが発達しています。
 温暖性の魚で、暖流にのって日本周辺沿岸に広く分布していますが、夏には沿岸近くに群れが集まってきます。プランクトン類、カタクチイワシ、オキアミ類を食べます。
サバ
 サバは日本各地に漁場がある、漁獲量トップクラスの回遊魚です。背は青く、おなかは銀白色、背にサバ紋と呼ばれる黒っぽい波のような模様が入っています。たくさんの群れで沿岸や沖合いを回遊します。
 秋から冬にかけてが旬で脂がのっておいしくなります。傷みやすいのが欠点ですが、サバのEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)の含有量は青背魚の中で群を抜き、栄養価も高いです。
イワシ
 体の側面に斑点が7つほど一列に並んでいるのが特徴。寿命は7年ぐらいで、体長は大きいもので25cmになり、体の大きさにより大羽、中羽、小羽などと呼び分けられます。
 春から夏に沿岸を北上し、秋、冬に南下する回遊魚で、常に群れて泳いで外敵から身を守っています。
 イワシは栄養が豊富で、EPAやDHAが多く、特にEPAの含有量は水産物の中でトップとなっています。

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